「捕手・原口」の合否期限あと5カ月 金本監督決めた!肩の状態など見極める
「それ(数字)は見えにくいね。どこのポジションで、どの程度試合に出るのか、まだ出場の機会が見えないから、(目標の)数字としては分からない」
原口は来季どんなポジションをつかみ取っているのか。捕手なのか一塁手なのか、それとも…。
この日、原口本人が「もちろん、そうです」と言ったように、希望はあくまで捕手。その意向を知る金本監督も挑戦権を与えるつもりだ。「打てる捕手」がレギュラーをつかめば、今季セ・リーグの最低打率に沈んだ貧打戦に厚みが増すことは確か。ただ、重い課題を克服することが絶対条件にもなる。
「(今季の)最後は一塁をやったりもしたけど、来年はまだ…。(捕手をやるには)やっぱり肩の状態だよ、正直…。秋と来年の春まではキャッチャーとして見るよ、一塁と併用させながら…」
今季、原口の盗塁阻止率は・233。小林(巨人)の・356、石原(広島)の・333ら他球団の正捕手と比べるまでもない。14年に右肩を痛めて以来、送球難を抱えることは原口自身、自覚する。守備面のウイークポイントさえ克服できれば、主戦捕手への道は大きく開ける。金本監督は来春2月のキャンプ終了までをリミットに設定し、まな弟子のポジションを「見極める」と初めて明言した。
「肩の状態が悪いと捕手としての練習がなかなか…。どちらかといえば肩の調子を上げるリハビリトレーニングをやらせるように、トレーナーには言ってある。この秋にどう鍛えて、春に“捕手としていけるじゃん!”となるのか“捕手としては厳しい”となるか。このひと冬を越してみないと分からない。そういった意味でもきょうが第一歩ですから」
矢野作戦兼バッテリーコーチは4日、来季の正捕手を「1人か2人に絞る」と話した。今季は6捕手がマスクをかぶり、扇の要が定まらなかったことも4位低迷の要因だ。原口は規定打席に79打席足りなかったものの、打率・299、11本塁打の打力はライバルを凌駕(りょうが)する。FAや新助っ人次第で一塁は不確定要素が強い。来春2月までの5カ月間、捕手原口の適性が試される。☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆