丸山桂里奈が恩人吉田元所長の死に衝撃
2013年7月11日
女子サッカー日本代表FWの丸山桂里奈が、東電時代の上司で食道がんのため10日に亡くなった福島第一原子力発電所元所長の吉田昌郎さんの死の知らせに衝撃を受け、改めて自分の背中を押してくれた吉田さんのひと言をかみ締めている。
10日の公式ブログで「昨日、私が東電でとてもお世話になった吉田元所長が亡くなられました。入院しているのは知っていましたが、まさかこんなに早く亡くなるなんて…」とつづった。
丸山は2005年、東京電力に就職、東京電力マリーゼのメンバーとしてプレーした。職場は福島原発で、吉田さんは上司だった。「いつも優しくて、面白い吉田さんが大好きでした。最後に一目でも会えなかったのが、本当に心残りです。ご冥福をお祈りします」と、その面影を忍んだ。
09年シーズン終了とともに東電を退社、翌10年からフィラデルフィア・インデペンデンスに加わり、サッカーの道にまい進した丸山。その背中を押したのが、実は吉田さんのひと言だった。「吉田さんがいつも言ってたこと。『かりな、好きなことはとことんやれ!サッカー頑張りや!』私、サッカーまだまだ頑張ります」と今、改めて誓う。
吉田元所長は大震災に続いた原発事故で、本社の指示に背いてまで現地責任者として福島を、日本を守り抜いた。その死に際して、菅直人元首相らが「事故がさらに拡大するのを押しとどめるのに大変な役割を果たした」と、その功績を称えた。
事故対応に当たっていた時から体の不調を訴えていたが、11年11月にはとうとう食道がんで入院することに。12年7月には脳出血を起こし、一時は重篤な病状となっていた。その後回復し、事故の回想録を執筆していることも伝えられたが、その完稿を見ることはかなわなかった。
丸山は東日本大震災とそれに続く原発事故に誰よりも心を痛め、事故直後にはブログで「私は東電社員だったことを誇りに思うし、今原発内にいる東電社員の方々を本当に誇りに思います」と書き込んだこともある。
本当、日本を救った大恩人ですm(__)m
安らかに永眠下さい。
あなたの思いは、世界中の人々に、受け継がれます。