沢、さあ韓国戦!前日練習でキレのいい動き 「ロンドン五輪アジア最終予選、日本-韓国」(3日、済南)
サッカー日本女子代表は2日、ロンドン五輪アジア最終予選の第2戦・韓国戦に向けて、済南市内で約1時間の調整を行った。前日のタイ戦の先発メンバーがクールダウンを行う中、同戦で温存されたMF沢穂希主将(32)=INAC神戸=はキレのいい動きを披露。五輪切符獲得には勝利が求められる韓国戦で、日本の“ゴッド”が満を持して先発する。
いよいよ主役のお出ましだ。W杯では得点王とMVPに輝き、あのキングカズから“ゴッド”の称号を送られた沢。「五輪の出場権を獲得するためには勝たないといけない一戦ですね」。今予選初出場が濃厚な韓国戦での必勝を誓った。
黙々と牙を研いだ。前日のタイ戦控え組が行った練習では、はつらつとした動きを披露した。シュート練習では豪快な左ボレーでネットを揺らすなど、圧巻の仕上がり。「自分は攻守にわたって、魅せるプレーができればと思う」と、早くも臨戦態勢だ。
11日間で5試合を戦う過酷な日程。佐々木監督は「先のことを考えて」とタイ戦で沢の温存を決めた。チームは3‐0で勝利したものの、前半は引いた相手を崩すのに苦戦。「正直見ていられなかった」という前半を終えてのハーフタイムには、思わず「悪い時間帯に何をすべきかを伝えた」とゲキを飛ばした。自身にとってAマッチ20戦ぶり、9度目となる90分間のベンチ待機。「外から見ているとドキドキする。自分が出た方がいいですね。早く試合をしたいと思います」と言い切る姿には、もはや風格すら漂う。
“弟子”を封殺する。韓国代表のMF池笑然(チ・ソヨン)は、所属するINAC神戸でのチームメート。同クラブの星川監督が「ソヨンは沢を見て育っている」と話すとおり、世界No.1プレーヤーを手本に、20歳ながら韓国代表の攻撃を操る司令塔だ。W杯前の親善試合でも、なでしこ相手にゴールを決めた相手エースを「キープレーヤーだし、ボランチのところで抑えないと」と強い口調で話した。
タイ戦では沢とともに温存されたMF阪口に加え、同戦で存在感を放ったMF大野、宮間との“黄金の中盤”を再結成して臨む韓国戦。「韓国の弱点とするところも、映像を見てつかんでいる」と沢。神の一撃で、難敵を叩きのめす。
さあ、やりましょう!!!
宿敵、韓国を撃破しましょう。
勝利を日本のみんなに届けましょう。